gram on this month −月ごとの日記  
     
 

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2002.6.30 [Sun]
月報

 すっかり日記をさぼっている。
 こんなに間が空いたのは久しぶりかもしれない。各方面にすまぬスマヌと頭を下げるフリ。

 ということで5月下旬から6月中旬までは黙々と有給休暇消化をこなしていた。むろん黙々以外にこなしようがないのだから当然ながら黙々だ。

 有給消化中にあったことを。

○再入院再手術
 また入院していたのだった。イタイのは嫌いなのだがイタイのを排除するためにはイタイ目を見なくてはならず、仕方なしにベッドに横たわっていた。なにがイタイかはこちらを参照。しかし手術から数週間経ったいま、それほどイタイ状態ではなくなった。ひっそりと1人安堵。
○FFXI
 FFXIと書いて堕落と読む(読まない)。言わずと知れたネットワークゲームだ。ネットワークゲームはディアブロ以来。そのディアブロも2〜3度サーバにつないだだけで終了していたのでほとんど初体験、チェリーボーイに等しいおれなのだった。常時接続(死語)→ブロードバンド接続と経てきたこの数年、ネットゲームに挑戦する機会は腐るほどあったのに、なんとなく敬遠していた。つかPCでゲームをする気分になれなかったというか。マウスを握ってキーボードを駆使するゲームに、なんか違うんだよなあ的な気持がやんわりとココロの根底にあったわけで。かといってPS2にキーボードが接続されるとそれはそれで妙ちきりんなのだが。
 ともあれプレイしていると、無駄な心構えがほぐれてくるのがわかる。まったく知らぬユーザーとのコミュニケーションって……とか、年齢のギャップがばれるんじゃ? といった心配もよそにフツーに楽しい。リアルの知り合いとゲーム内で落ち合って冒険(主に敵をぶっ殺すだけだけど)に赴くのも楽しい。
 結局、入院していた以外はほとんどこれに時間を費やしていた。
○新会社へ
 後半の2週間は、7月からおれさまを雇用してくれる某社に顔を出していた。6月いっぱいは前の会社の社員であるところのおれなのだから、もちろん任意の出社。二重雇用はイケナイからネ。タダ働きだヨ!
 ……と建前はともかく(でもタダだってば!)。
 こぢんまりとしたフロア。前職で身を置いていた編集部の全員をあわせたぐらいぐらいしか社員がいない。それはそれで気楽。なのだがみな若い。しかもなんだか期待されているようで皆の視線がしんどい。どちらかというよりかなり視線恐怖症なおれは思わず目を逸らしたりうつむいてみたりしている。
○退職
 なんだかしれっと退職してしまった。集められた皆の前できちんとした挨拶をする機会もなく、送別会も開かれず。そんなものか。苦い気持すらもわき上がってはこない。そんなものか。という言葉だけがココロの奥底で繰り返される。社員証と社印を返して、ここ数カ月ケナゲにメールを転送してくれていたマシンを停止してしまったら、もう前社との接点はなくなった。そんなものか。もちろん、これまでで生まれたつきあいから残ったヒトとのつながりは大きな資産。資産は可能な限り有用に運用させていただこう、などとコスいことを考える。
 しかしまあ、退職というのはそうそう大きなイベントというものでもないのだなあ、と感じたのも事実。30数年勤めましたッ! というのならともかく、両手にも満たない数年だからなあ。

 こうあったことを書き出してみるとたいしたことはない。実質休めたのはほんの3週間ほどだから、まあそれはそうなのかもしれないけど。
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