- 2006年2月20日 20:20
- Diary
自宅近所のコンビニがクサいのである。
近所、と言っても最も近くはない場所なので、激しい頻度で利用するわけではないのだが、駅前まで行くような用事があるときの通り道には帰宅後にたしなむアルコール関連の補給ポイントとしてそこそこ利用する。
接客も良好で、品揃えも良い。なのにクサいのだ。
店内に入ると、異臭が飛び込んでくる。なんというかこの、動物系の何かが腐れつつ発酵しているようなニオイだ。一気に戦闘力が低下するような悪臭なのである。
鼻粘膜を刺激するそのニオイは、もんやりと店全体を包んでいる。油断していると胃がひっくり返りそうなニオイだ。そこを利用する場合は、なるべく鼻呼吸を少なくして目的のものをがーっと買って退店するようにしている。
そのニオイの元凶は、どうやらレジワキの「おでん」のようなのだ。
おでんをくつくつと煮ている「おでんマシーン」の一角にある、スジ関係を煮込んでいる部門。ほら、スジってアブラが出るためにほかのタネから隔離されているじゃないですか。「小さい鍋インおでん鍋」な部分に。場合によってはウインナーなんかもそこに隔離されていたり。
その小鍋部門がドゥルンドゥルンに濁っていて、そこがまさにニオイの根源らしいのだ。いや、今は「そうに違いないッ!」と確信に近い思いを抱いている。
「なにこれおでん開始から継ぎ足し継ぎ足しなの?」と思わず眉根を寄せて見入ってしまうほどのそのドゥルドゥルに濁った煮汁には、また異様な色に染まったスジがたいてい数本は漬かっている。串まで煮染めたような色になっていて、「これ食ったらどうなるかなあ、うふふふふ」的なイケナイ欲求が起こることがないわけでもない。しかし、そもそもその店舗でおでんを買っている客を見たことがないことを思い出してはそこから目をそらすのだった。
訪れる客はみんな気づいているに違いない。
それどころか店員も気づいているに違いない。だからこそおでんマシーンから目をそらし、それゆえにスジ用小鍋はドゥルンドゥルンになっているに違いないッ!
ということはまああり得ないのだが(きちんとしたチェーンコンビニですし)、悪臭は現実なのである。
なにより今日もクサかった。しかしクサいことに安堵する自分もいて、これはいったい何なのだ。もしかして恋なのか。などとどうでもいいコトを考える雨の月曜日なのだった。
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